【Product Details】
Photography - cairn ケルン -

2007年、新婚旅行で訪れたアイスランド

その時に記録したモノクロームの写真集 "AURORA" をリリース。

そこから数年、自らの環境の変化に直面し、”個”の意識が次第に強くなる中で再度単独でアイスランドへ来訪。
その時の様子をこのcairnで記録している。

1度目の滞在では、遠目に見ていたアイスランドの大自然。
2度目は野営をしながらその中に入っていく。

中に入って気がつくこと、景色、意識。

何か意図的に取り繕うことはぜず、無意識に、直感的にシャッターを押している。

異国の地での単独野営は、大自然の他にも無意識に「人の気配」や「人工物」「街のリアリティ」に目が向けられているのが興味深い。

アイスランド特有のスモーキーな景色がより内省的な雰囲気を助長している。

この数日のアイスランド滞在で得た体験は、まさに今後活動していく上での積み重ねや道標=cairnとなり得る作品に仕上がっている。

サイズ： 15x22cm
ページ：192p
刊行年：2020年
出版：books cairn

【小林茂太】
小林茂太
1985年新潟県生まれ。
大学卒業後、都内商業写真スタジオ勤務を経て、2014年に写真家として独立。
空間に表出した人間や自然の活動の痕跡に着目し作品を制作。

主な作品に、アイスランドにて記録した作品「AURORA」(2019年)、「cairn」(2020年)。

その2度目の滞在時の記録として残った写真を用いて、時間と共に薄れていく記憶のゆらぎに着目した作品「stratum」(2022年)を制作。

また、藍染の工程を撮影した写真をもとに「染める」という行為を印刷物として表現した作品「yoha」(2020年)を制作。